先日2015年度の産業用太陽光発電の固定買取価格は26円になる見通しであるという記事を書きましたが、その根拠についても調べてみました。

まずシステム導入費用ですが、低圧の太陽光発電で1年前が36.5万円/kWだったのが現在は32.2万円/kWまで下がってきております。
さらにメガソーラーだと30万円/kWを切るようになってきております。
これに接続費用が低圧で0.7万円/kWがかかってきます。

次に運転維持費を見てみると26年の想定が0.8万円/kW/年だったが低圧で中央値で見ると0.3万円/kW/年となっております。
システム導入費と運転維持費以外で着目する点として発電設備の効率を表す設備利用率があります。
こちらも26年は13%想定だったのが直近で14%となっております。
それだけ発電量が増加して、売電収入が増えていくことになります。事業者が太陽光パネルの設置角度や設置方位を最適化して発電効率を高めたことや、遠隔監視システムの導入などによる安定稼働の体制を強化したことが要因のようです。
このように全ての指標で1年前と比較してもかなり改善が見られるのでその点を考慮した結果が26円という形に表れてしまうということになりそうです。