予想以上にグリーン投資減税についてコメントをいただけたので私になりにグリーン投資減税の見解を再度まとめてみようと思います。
間違いがあるかもしれないのでその際はご指摘お願いします。

【グリーン投資減税で選択できるものは?】
まず個人事業主でグリーン投資減税を含めて申告で選べるのは以下の3種類です。
複数の発電所を該当年度に取得した場合は案件ごとに以下を選択できる。
・100%償却
・30%償却
・通常申告(特別償却を使わない)
特別償却を使う場合も償却金額が増えるわけではなく、前倒しができるだけで特別償却を使わない場合は合計の償却が17年間で行われる。

【特別償却を使うとどううなるか?】
その年の減価償却金額が大きくなるので所得(利益)を減らすことが可能で納める税金を少なくすることが可能。
さらに利益がなくなって赤字になった場合はサラリーマンなどの所得とも合算され所得税の還付を受けられる可能性がある。それでも赤字の場合は最長で3年まで赤字の繰越が可能である。
しかし、その分将来の利益は大きくなり、将来納める税金は多くなる可能性がある。

【どんな場合に特別償却を使うべきか?】
その年の利益が大きくなりそうで税金を多く収めないといけない状況である。
将来所得が大きく減る予定で税率が下がるので現在の所得を下げておきたい。
近々のキャッシュを手に入れておきたいので所得税の還付を受けたい。
このような場合は特別償却を使った方がいいですが、特にこれらの理由がない場合は通常の申告で行くほうがよさそうです。

【利益が大きくなりそうな要因は?】
太陽光発電意外にも事業を行っており、その利益が大きく出ている。
太陽光発電の消費税還付を受けて一時的に利益が膨らむ。
太陽光発電事業者の場合は後者の状況の人は多いと思います。私も記事のコメントをいたいあだいて知りましたが、消費税の還付金は雑収入扱いになり、一時的に所得が大きくなったようにみえてしまうとのことです。

【結論は?】
個々人の状況によってどれを選択したらいいかは異なります。
よって、個人個人の状況を整理して税理士さんなど専門家に相談して決定するのがベストだという結論になりそうです。
さらに法人化されている場合は個人とは多少異なる部分もあるので別途調査が必要になります。