化石燃料の出ない島国の電力事情

太陽光発電の発電コストは年々下がってきており、火力発電よりコストが安くなる時期がいつかはくると思います。
日本も石油が出る産油国ではないので火力発電も石油や石炭の化石燃料の輸入価格で発電コストが決まってしまうのが現実です。
それをなんとかするために始まったのが原子力発電所ですが、福島原発の事故以来原子力発電所の安全についても疑問符が付く状態なので再生可能エネルギーによる発電は今後も重要な位置づけになると思っています。


(出典:ユーラスエナジーホールディングス)

ハワイやガラパゴスなどの島国(島地域)でも同じような問題が起こっており、日本よりさらに輸送費がかかる地域なので電気料金がかなり高くなっているようです。

そのような状況なので、太陽光発電や風力発電の再生可能エネルギーによる発電は島国でも思い切り注目されており、どんどん増えている状況にあるようです。

以前もこちらのサイトで紹介しましたが、ハワイ州は州法で2045年まで100%再生可能エネルギーによる発電にすると決まっており、今後さらに増えてくることは確実です。

そんな中、日本企業のユーラスエナジーホールディングスが今年ハワイ州オアフ島に約40MWのメガソーラーを稼働しました。
オアフ島西のワイアナエ地区にあり、ハワイ州で最大規模の太陽光発電所になるとのことです。22年間にわたりハワイの大手電力会社であるHawaiian Electric Companyに売電し、ハワイの一般家庭や工場向けの電力として使用されていく見込みのようです。

このような状況にあるので今後ハワイではさらに大規模な発電所をユーラスエナジーホールディングスをはじめ日本企業が建設していく計画があるそうです。

化石燃料がなくて島国であるという点は日本も全く同じなので今後は再生可能エネルギーのコストを抑えた上で比率を上げていくべきだと個人的には考えています。
(コストが下がらないと現在のように一般家庭の負担が増えるだけで意味がないです)

島国として今後の電力計画をどのようにするかは国にも真剣に考えてほしいですね。