太陽光発電パネルの高温対策はあるのか?
毎日暑い日が続きますね~
今日は40℃近くまで気温が上がってエリアもあり高温注意報も出ている状態でした。
晴れが続くことは太陽光発電にとっては良いことなのですが、高温は天敵で発電効率を大きく下げてしまうことになります。
この太陽光発電パネルの天敵である「暑さ」に対する対策はあるのか?について解説していこうと思います。
温度上昇でどれくらい発電効率が落ちるのか?
まずは温度が上昇するとどれくらい発電効率が落ちるのかを説明しておきます。
通常太陽光発電パネルは25℃でどれくらい発電するかというのを基準にカタログなどに数値を記載しています。
そこからシリコン系の太陽光発電パネルだと1℃上がるごとに少なくても0.4%は発電効率が下がるといわれています。
夏場はパネルの温度は軽く70℃を超えてしまうので、0.4%×(70-25)=18%発電効率が下がるということになります。
少なく見積もってこの数値なので実際は20%以上は効率が落ちていると思われます。
太陽光発電パネルの「暑さ」対策は?
では本題に入ります。
太陽光発電パネルの「暑さ」対策はあるのか?についてです。
スプリンクラーを設置して水を撒くなどの方法はあるにはありますが、撒き続けないとすぐに温度が上がってしまうので発電ロスを抑えた効果よりスプリンクラーを動かす電気代の方が高くなってしまうという状況のようです。
(出典:http://hayashi-1101.co.jp/solar/)
既に設置済みの太陽光発電に対しては明確に効果が出る「暑さ」対策はないというのが現状です。
(費用対効果が見合う方法がないということです)
ただし、設置前であればこの「暑さ」に対してある程度対策することは可能です。
先ほど1℃上がることに0.4%発電効率が下がると記載しましたが、これはシリコン系のパネルでの数値です。
ハイブリッド型やCISのパネルは、シリコン系の1/2以下の発電ロスで済みます。
よって、高温になるエリアに発電所を設置する際は、ハイブリット型やCISのパネルを選択するというのが一つ目に対策です。
(私もソーラーフロンティア製のCISのパネルを採用しています。)
もう一つの対策は、そもそも高温にならないエリアに設置することです。
土地の値段が安くて高温にならないエリアは「高地」です。
これから太陽光発電を設置しようと考えている方は、「高地」にある安い土地をゲットするとよいと思います。
私のように既に設置してしまっている方は、まあ諦めるしかないというか「暑さ」による発電ロスは初めから見込んでおく必要があるという感じです。
曇ったり雨だったりして気温が上がらない日と晴れていて気温が上がる日では、発電ロスがあっても後者の方が発電量は多いので暑くても晴れてくれる分にはOKとしたいと思っております。
もしも私の発電所でこんな「暑さ」対策をしていて効果が出ているよという方法があったら教えていただけると幸いです。