お金を持っておく(貯金をしておく)と安心できるのか?

本日は、ネットの経済ニュースで衝撃的なものをみつけたのでそれについて私の考えを記載してみようと思います。

そのニュースとは「ベネズエラがデノミを実施して通貨単位が100兆分の1になった」というものです。

これを読んでお金の価値について考えてみました。

まずは、デノミとは?からです。

デノミとは正式にはデノミネーション(denomination)といい、通貨単位を切り下げる(金額の桁数表示を小さくする)、または切り上げる(金額の桁数表示を大きくする)という意味です。
今回のベネズエラの場合は切り下げとなっています。

ハイパーインフレで、例えば昨日まで100円で買えていたパンがある日から10,000円になるといったような状況になると、ちょっとした買い物にも大量の紙幣を使わなければいけなくなってしまいます。

一般人の生活のみならず経済上も支障をきたすため解決のためにこれまでの100円を新1円にしますといった政策をデノミといいます。

ベネズエラは今回は100万分の1に切り下げるデノミを10月1日に実施すると発表したのですが、すでに2008年と2018年にもデノミを実施しており、合わせると100兆分の1に切り下げたということになります。

さて、これをどう考えるかです。

簡単に言ってしまうと、100兆円貯金していた人も1円だけ貯金していたのと同じ状態になってしまうという意味です。
お金の価値が大幅に下がってしまったということになります。

日本ではここまで大きなハイパーインフレはすぐに起こることはないとは思いますが、ある程度のインフレは十分発生すると思っています。

というか既に全世界的にも日本でも部分的にはインフレが発生している状態です。

コロナ禍でお金に困っていない人にも国や自治体からお金が配られており、その人たちはお金が余っている状態になってしまい、需要と供給のバランスが崩れた製品やサービスの値段が上がっているという状態です。

コロナの感染が収まらないのでさらにインフレが進む可能性も十分にあり、今後貯金も含めてお金の価値が下がる可能性も十分にあると思っています。

100円で買えていたものが150円じゃないと買えなくなるという事態になるとお金の価値が下がるといった感じです。

このようにインフレになる可能性も十分あるのでポートフォリオを貯金(日本円)だけにしておくのはリスクがあります。

物(不動産や株や金)や外貨(ドルやユーロ)などと預金のバランスをしっかりとっておくことが今後ますます重要になってくると思います。

私は不動産と株などの物の割合の方が預金より大きくなるようにバランスをとっているので万が一インフレになったら物の価格が上がってその物を最悪現金化することでインフレのリスクをカバーできるようにしています。

リスクを大きくとる必要はないとは思いますが、貯金だけというのは避けた方がよい時代にはなってきているので少しでも投資をはじめて見るとよいと思います。

ちなみに太陽光発電はFITで売電価格が決まっているのでインフレには強くはない投資となります。
ただし、万が一大幅にインフレになったら売電先を変えるということで対応できる可能性もあるのでポートフォリオの一つに入れておくのはOKだと思っています。