太陽光パネルについてここ1週間で何回か記事にしましたが、どのパネルがいいかを議論するときに大事になる要素の一つとしてパネルの経年劣化があります。
今日は経年劣化について書いてみたいと思います。
太陽光パネルの法定耐用年数は17年、売電価格の固定期間は20年です。
20年経年後も出力を維持し、30年、40年と稼働を目指すというのが現在の状況だと思います。
ただ、太陽電池の種類によっても経年劣化率は異なり、パネルによっては25年で18%超の出力の差につながる可能性もあるようなので導入前に注意が必要になります。
【太陽電池の種類別劣化率による、10年、20年後の発電量比較】
産業技術総合研究所という研究所による出力劣化特性評価実験では、ソーラーパネルの種類による経年劣化の差を計測しているようです。
この実験結果をもとに、1年目の出力値を100%とした場合の10年・20年・25年目の出力を、ソーラーパネルの種類ごとに算出していますので以下を参照して下さい。
これを見てわかるように単結晶や多結晶のパネルは80%台まで20年後には劣化してしまいます。
それに比べてCISやHITは安定して発電していく傾向にあります。
私は30年40年と売電することを考えているということもあり1号機、2号機はSFのCISを選びました。
いろいろな面で一長一短はありますが、目先だけではなく20年以上先もみて検討することをおすすめします。