トルコリラ大部分を売却!サヤ取り投資に資金移動

金曜日にアップした記事で南アフリカランド サヤ取り投資がほぼノーリスクで利回り17%を実現できるようになったと記載しました。
南アフリカランドサヤ取り投資が私の中では最も確実で利益を出しやすい投資であると判断したため、不確定要素の多いトルコリラを売却してその資金も南アフリカランドに移すことにしました。

今回は、どのような根拠でその判断に至ったかを詳しく記載したいと思います。

トルコリラ政策金利大幅に上昇

2018年に入って3度目の利上げを6月7日に実行しました。
トルコの主要政策金利(1週間物レポ金利)は現在17.75%です。

簡単に触れておきますが、トルコの政策金利はいくつも種類があってわかりにくいんです。

2018年6月現在は、以下の3種類の政策金利があります。

・1週間物レポ金利:1週間後に決済する条件で金融機関が中央銀行から融資を受ける際の金利
・翌日物借入金利:翌日に決済する条件で金融機関が中央銀行に資金を預入れする際の金利
・翌日物貸出金利:翌日に決済する条件で金融機関が中央銀行から資金調達する際の金利

この中でメインの政策金利となるのは「1週間物レポ金利」です。
この「1週間物レポ金利」が6月7日に利上げされたということになります。

ちなみに先月までは、「後期流動性貸出金利」というのがメインだったのですが、6月1日から「1週間物レポ金利」に統合されてこちらがメインの金利となっております。

このメインの金利が2018年に入って以下のように利上げされています。
1月:12.75
2月:12.75
3月:12.75
4月:13.50
5月:16.50
6月:17.75

利上げしたのにトルコリラの値上がりは限定的

トルコリラは一時1トルコリラ=22円近くまで下がりましたが、5月23日に13.5%⇒16.5%へ3%の利上げ、6月7日に16.5%⇒17.75%へ1.25%の利上げと短期間で4.25%の大幅利上げをしたために、現在は1トルコリラ=24.5円程度まで戻しております。

チャートでは、5月末で下げ止まったように見えますが、4.25%も利上げしたのに24.5円までしか戻さなかったということも言えると思っております。
トルコ中銀は「あらゆる手段を活用」というコメントを出しているのでさらなる利上げの可能性も十分にあるとは思います。

トルコリラを売却した理由

金曜日に保有していたトルコリラをほぼ全額売却しました。

スワップポイントで3万円分くらい得ておりましたが、最終的には約10万円の損失となってしまいました。
トルコリラを損切すると判断した理由は以下の4点です。

・利上げを繰り返していても効果が限定的
・6月に大繩れるトルコ大統領選挙でエルドラン大統領の再選の可能性が高い
・インフレ率が12.15%まで上昇
・南アフリカランドサヤ取り投資の利回りが高くなった

利上げを繰り返しているのも関わらずトルコリラは24.5円とかなり低い水準です。
インフレ率も大幅に上昇しており、アルゼンチンが破綻の時とそっくりな状況になっています。利上げにも限度がありここまで利上げしてもそんなに反応しないということは利上げの効果も限定的でさらなる利上げをしても1トルコリラ=30円まで戻すのは簡単ではないと判断しました。

今月行われる大統領選挙でもエルドラン大統領の再選の可能性が高く、状況が大きく変わるということは考えにくいです。
とる国内でもリラ安に対して大統領の責任を唱える声も出てきていたのですが、目先は利上げでトルコリラが戻してしまったので再選の可能性が高くなってしまいした。大統領が変われば状況が変わる可能性もあるのですが、再選の可能性が高いのでリラ安傾向が当分は続くのではと判断しました。

さらには、昨日掲載した南アフリカランドサヤ取り投資がほぼノーリスクで利回り15%以上の高利回りが実現できることがわかったので、トルコリラで大きなリスクをとるよりも南アフリカランドサヤ取り投資に資金を移した方がよいと判断しました。
⇒【過去最高の投資】南アフリカランドスワップ2倍に!ノーリスクサヤ取りで利回り17%超

トルコの根本的な状況に変化が見られたら再度投資する可能性は十分ありますが、一旦トルコリラ投資はお休みして様子見としようと思います。
その分南アフリカランドサヤ取り投資に資金を投入していく予定です。