太陽光発電所の雑草トラブルが急増中!
太陽光発電所の運営で最も苦労しているのが雑草対策です。
太陽光発電のO&M(オペレーション&メンテナンス)業者に近年最も問い合わせが多いのも雑草トララブについてだそうです。
本日は太陽光発電の雑草問題について詳細を記載してみたいと思います。
私自身も雑草対策にはかなり時間を掛けているので実体験も含めて紹介したいと思います。
太陽光発電所雑草トラブル事例
上記は除草対策をする前に1号機の夏の状況です。
このような状況になってしまう発電所は少なくないようで、O&Mの業者には以下のような問い合わせが増えてきているようです。
1.雑草対策に費用が掛かり過ぎて収益が悪化している
2.雑草でパネルに影を作って発電量が低下している
3.パワコンのフィルターに雑草が詰まり故障が発生した
4.景観が悪いと近隣からクレームがくる
5.草刈り機でケーブルを断線して事故が起こる
6.虫が大量発生し、近隣の農家からクレームがくる
7.違法植物(大麻など)が植生してしまった
雑草といってもいろいろな種類があり、場所によって状況が大きく異なります。
私も1号機と2号機は車で20分くらいしか離れていないのですが、全然状況が異なります。その発電所の状況に合わせた雑草対策が必要になるので一言に雑草で括らないでどの種類の植物がどれらくらい生えているかで対策を考えるようにしてください。
雑草問題には「直接リスク」と「間接リスク」という2種類があり、上記事例でいうと1,2,3,4は「直接リスク」で5,6,7は「間接リスク」になります。
私もそうですが「直接リスク」はすぐに気が付くので対策を打とうとするのですが、「間接リスク」気が付かないうちに発生しているということも多く気が付いたときには大きな問題になっているということもあるので注意が必要です。
私の発電所でも起こった特に気を付ける事例
『パワコンの中に雑草が混入』
パワコンの中に雑草が購入してしまい、自分ではどうやっても取り出せなくなってしまった事例です。
設置業者に来てもらって対応をしてもらったのですが、もう少し遅かったらパワコン自体が故障してしまった可能性もあるようです。
『パネルの上にまで雑草が生えてしまって発電量低下』
あまりに何も対策をしなくてパネルの間から雑草が生えてきてしまった事例です。
発電量にもかなり影響が出てしまっており、この状態にしてしまうともうその年は除草剤を撒いてもだめでどうすることもできなくなってしまいました。
『フェンスが雑草で覆われてフェンスを破壊』
フェンスが葛で覆われてしまって最悪フェンスが倒れてもおかしくないという状態だった事例です。
私のフェンスはかなりしっかり作ってもらったので倒れないで済みましたが重みでフェンスが倒れてもおかしくない状態だったと思います。
この他にも雑草が生えすぎてハチの巣が大量にできてしまったり、鳥が大量にやってきてパネルが糞だらけになったりと雑草による問題がいくつも発生しました。
太陽光発電所の雑草対策
太陽光発電所の雑草対策でも最も有効なのは、生える前に除草剤を撒くということです。
私も上の事例写真のような状態を数年経験してさすがにまずいと思うようになり、ここ2年は事前に除草剤を撒くようにしました。
⇒今年はだいぶ早めに太陽光発電所に除草剤を撒いてきました!
年の3~4回撒きに行くようにしているのですが、事前にしっかり撒くことで影響が出るほどの雑草は生えなくなりました。
一人でやるとそこそこ大変なのでシルバー人材なども上手く活用して除草剤を撒いたらそれでも生える雑草の草刈りをしたりするとよいと思います。
私も実家の両親に年に2回くらい手伝ってもらうようにしています。
先ほども記載しましたが、発電所ごとに生えてくる雑草も異なりますし生える量も異なるので、それぞれの状況にあった対応をするのが大事だと思います。
雑草トラブルの事例や対策についてもom’sのメンテナンスガイドブックに記載されているので、こちら完全無料で入手することができるので興味がある方は資料請求をしてみてください。
太陽光発電事業の唯一の問題といってもいい雑草問題なので事前にしっかり対策を検討してみてください。